「ジーン・ワルツ」を読んだ感想 /海堂尊

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「ジーン・ワルツ」を読んだ感想 /海堂尊

2011年6月17日 08:58 / カテゴリ:[ 海堂尊 ]
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帝華大学医学部の曾根崎理恵助教は、
顕微鏡下体外受精のエキスパート。
彼女の上司である清川吾郎准教授もその才を認めていた。
理恵は、大学での研究のほか、閉院間近のマリアクリニックで五人の妊婦を診ている。
年齢も境遇も異なる女たちは、それぞれに深刻な事情を抱えていた―。
生命の意味と尊厳、そして代理母出産という人類最大の難問に挑む、新世紀の医学エンターテインメント。

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

  • 著者/訳者:海堂 尊
  • 出版社:新潮社( 2010-06-29 )
  • 文庫:330 ページ
  • ISBN-10 : 4101333114
  • ISBN-13 : 9784101333113
  • 定価:¥ 500

チームバチスタで有名な海堂尊さんの小説。

実は私間違って2冊買ってしまいました。

最初は普通に

「お、新しいの出てる買おう」

と思って買ったんですが、
それからしばらく未読の状態が続きました。

そして古本屋で見かけた時に、
買ったような買ってないような気がして、
購入して家に帰ると同じものがありました・・・。

最初から話が大きく脱線しました。

海堂尊さんの小説も、伊坂さんの小説のように、
どこかしらで物語がリンクしている所があるので、
ファンには嬉しい仕様です。

今回の物語のテーマは、出産です。

そして一時期世間を賑わせた代理出産の事も書いてありました。

私の所は最初から予定もありませんが、
不妊は悩んでいる夫妻からすると大きな問題です。

少子化の問題は日本の政治経済とも密接に結びついていますが、
今の日本にこれを解決する力はないように思います。

雇用の問題にも関わってきますし、
経済の話になるとボロが出るのであまり触れないようにします。

物語では長年不妊に悩む女性が病院通いしている一方で、
19歳の女性がいわゆるデキてしまい、
おろすおろさないと医者ともめるシーンがあります。

医者の立場からと、患者(?)の立場の両方の気持ちが伝わったり、
生命についてという重いテーマを取り扱っているのに、
読んでいて物語があまり暗くならないのは、
うまく場面を切り替えたり登場人物の個性を生かした進行になっているからですね。

作者の海堂尊さんが医者なので、世間に伝えたい事、
役人に大しての怒りや、やるせなさのようなものを強く伝える作品になっています。

物語はハッピーエンドのような形で終わりになるのですが、
そこにも実際の社会では中々うまくいってない事を、
少し皮肉めいた形でまとめているようにも感じました。

チームバチスタから文庫化されているものを読んできて、
海堂尊さんの医療モノは外れがないように思いますので、
この作品が初めてというひとでも楽しめると思います。


自己評価

★★★★☆

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