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2011年6月2日 08:48 / カテゴリ:[ 貴志祐介 ]
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櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。
女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。
その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。
母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。
曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、
母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。
警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。
自らの手で曾根を葬り去ることを…。
完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。
その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。
ず~っと読もう読もうと思っていた本で、
ようやく読みました。
あらすじに
「完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い」
とある通りの内容です。
一見普通の優等生が主人公で、
実社会でもこのような少年が頻繁に事件を起こしています。
本を読んだ感想としては、
やはり問題は「孤独」
人はたくさんいても、今の若者は孤独であると、
新聞だったか何かの本にも書かれていました。
この物語自体に携帯電話は出てきませんが、
孤独から逃れる為の携帯電話が原因で、
逆に孤独になってしまうという話はよく聞きます。
いつ終わるかもわからないメールのやり取りにストレスを感じたりと、
私のような携帯がなかった時代の者とはまた違う悩みで、
いじめ、言葉の暴力といった苦しみを味わい、自殺したり犯罪を犯したり。
この主人公も本当の親友と呼べる友人がいたら、
全く別の人生を送れたと思います。
1人で悩みを抱え込んだり、突っ走ったり、
思い込みなどから最悪な流れに
自ら飛び込んで行ったようにも思いました。
人間1人で出来ることなどタカが知れているのですが、
実際の本人にしてみると、もう視界が狭くなっていて、
自分が何とかしなければと思いがちなのもわかります。
でもやっぱり人間は誰かの助けを借りないとどうしようもない時もあるので、
そういうのを改めて考えさせられた小説でもありました。
気持ちだけが空回りというのは、
10代に関わらず誰でもあることですが、
そういう時こそ立ち止まって
視野を広くする事で次の展開が見えてくる事は多いです。
後味はよくないお話ですが、
色んな事を考えさせられた小説でした。
自己評価
★★★★☆
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